仕様によって空白、1桁、もしくは2桁
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G :
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ガーデッドドライブリンク[*2]
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S :
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フルスキップ
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K :
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スクエアグランドファイリング
末尾アルファベットがつかない(空白の)場合のデフォルト(既定)値は、ガーデッドドライブリンクなし(通常のドライブリンク)、ラウンドファイリング
[*3]、レギュラーシーケンス となる。
フルスキップシーケンスについて
フルスキップシーケンスとは、カッターとカッターの間にタイストラップが2個挟まるパターンのソーチェン。通常のレギュラーシーケンスではカッターとカッターの間のタイストラップは1個。他に、レギュラーとスキップを交互に繰り返す semi-skip (セマイスキップ、セミスキップ)というものが他のメーカーにはある。
レギュラーシーケンスのソーチェン、例えば 60コマ(ドライブリンク、足の数)の場合、カッター数はドライブリンク数の 1/2で 30個となるが、フルスキップシーケンスの場合は、ドライブリンク数の 1/3 でカッター数は 20個となる。チェンソーに対する負荷が軽くなるため、特に長いバーで切削速度が早くなる。
スクエアグランドファイリングについて
通常、チェンソーチェンは丸(棒)やすりで研ぐのだが、フルチゼルカッターを丸やすりで研いだ場合、横刃目立て角がフックとなってしまい、引っかかり感のある刃となってしまう。スクエアグランドファイリングは、ダブルベベル、シングルベベル、スリーコーナーなどのやすりで研ぐことで、横刃目立て角を 85°-90°、上刃切削角を 50°程度に仕上げることで引っかかりのないスムースで軽く速く切れる刃を得ることができる。
ただし、スクエアグランドファイリングにも次のような欠点がある。
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うまく研ぐのが非常に難しく、慣れるまで時間がかかる。
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ダブルベベル、スリーコーナーなどのスクエアグランドファイリング用のやすりは非常に高価である。
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丸やすりで研ぐよりも時間は長くかかることが多い。
[*2]
Oregon で言うところのキックバック低減のためのバンパードライブリンク。
[*3]
X-CUT の場合、正確には上刃はラウンドファイリングではなく、平ら、直線でグラインディングされているように見える。