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Author: Shinichiro HIDA X(twitter):
_shinichiro_
Created: Mon, Mar 10 13:38:43 JST 2025
Last modified: Sun, Mar 16 15:39:23 JST 2025
ソーチェンの カッターシーケンス = カッターの並び方
フルカッター
、
レギュラー/スタンダード
、
セミスキップ
、
フルスキップ
スーパー/ハイパースキップ
カッターシーケンス = カッターの並び方 の種類。 上から、フルカッター、レギュラー/スタンダード、フルスキップ、フルスキップ
注釈:
ラウンドグラウンド
と
スクエアグラウンド
について :
ラウンドグラウンド
丸棒やすりで目立てするように工場出荷段階から成形されているもの。日本国内で販売されている大半の一般的なソーチェンはこのタイプ。
Oregon Products の英語版カタログで
Round Ground
と表記されているのでそれに従った。
サイドプレート、横刃のフック部分を削り落とさなければいけないので研削量は多くなるが、スクエアグラウンドに変更可能
スクエアグラウンド
フルチゼルカッターをシングルベベル、ダブルベベル、スリーコーナーなどのスクエアファイルで目立てするように工場出荷段階から成形されているもの
Oregon Products の英語版カタログで
Square Ground
と表記されているのでそれに従った。
スクエアをラウンドに変更してもあまり良いことはないと思うが、丸棒やすりでラウンドグラウンドに変更することも可能。ワーキングコーナーからサイドプレート、横刃の部分の形状を修正するだけなので研削量はそんなに多くはない。
メーカーによっても異なるので一概には言えないが、工場出荷段階のカッターはあまり良い状態でないことが多いので、好みに合わせて研ぎ直して、サイズ、デプス量を揃えてから使うのをお勧めする。
フルカッター シーケンス
Oregon 91F (3/8lp, .050/1.3mm)
隙間なく連続してカッターを配置してあるもの。
Oregon では Sculptor = スカルプターなどと呼ばれ、品名末尾に
F
がつく。STIHL では末尾に
Y
がついたものが販売されていたが、2025年現在では見当たらない。チェンソーカービングなどに使われ、日本国内では竹切り用としても販売されている。繊維が密集した硬い木を切断するのに適しているとされる。
カッター数 = ドライブリンク数
STIHL
63PMY (3/8P, .050/1.3mm, セミチゼル)というのが一時販売されていた。
Oregon
25F (1/4, .050/1.3mm)
,
91F (3/8lp, .050/1.3mm)
レギュラー/スタンダード シーケンス
レギュラー/スタンダードシーケンス STIHL 63PS3 (3/8P, .050/1.3mm)
一般的なソーチェン。カッター、タイストラップ、カッター のように、カッター間にタイストラップが1個挟まる。レギュラーシーケンス、スタンダードシーケンス、Full Compliment = フルコンプリメント、フルコンプ などと呼ばれる。ソーチェンの長さ、ドライブリンク(コマ)数によってはジョイント部分に複数タイストラップが挟まったり同じ方向のカッターが連続したり不規則な箇所ができることがある。現在、日本国内で市販されているソーチェンの大半が、この レギュラー/スタンダード シーケンス。
オールラウンドに使える。
カッター数 = ドライブリンク数 * 1/2
セミ(セマイ)スキップ = ハーフスキップ シーケンス (写真なし)
セミスキップシーケンス - Oregon Products Safety Manual PDF P15 より
所有していないため写真なし。主に US で利用されている。レギュラーシーケンス(カッター タイストラップ カッター)とスキップシーケンス(タイストラップ タイストラップ カッター)を交互に繰り返す。なお、
semi
は話者によって
セミ
と発音されたり、
セマイ
と発音されたりする。
レギュラーシーケンスとスキップシーケンスの中間の特徴を持つ。2025年3月現在、日本国内での正規ルート販売はない。
カッター数 = ドライブリンク数 * 2/5 (? 実物見たことないので良く分かっていません。おそらくジョイント部分の位置によってずれが出ると思われる)
STIHL
33RSLH (3/8. .050/1.3mm, フルチゼル, スクエアグラウンド),
36RSLH (3/8, .063/1.6mm, フルチゼル, スクエアグラウンド)
STIHL の場合、セミスキップのソーチェンには名称末尾に Half Skip の
H
がつく。ただし、Harvester 用を表す H もあり、紛らわしいので注意が必要。
Oregon
72CK (3/8, .050/1.3mm, フルチゼル, スクエアグラウンド),
73CK (3/8, .058/1.5mm, フルチゼル, スクエアグラウンド),
75CK (3/8, .063/1.6mm, フルチゼル, スクエアグラウンド)
Oregon の場合、セミスキップのソーチェンには名称に
K
が含まれる。
フルスキップ シーケンス
Oregon 75CJ (3/8, .063/1.6mm, フルチゼル, スクエアグラウンド)
STIHL 46RMF (.404, .063/1.6mm, セミチゼル, ラウンドグラウンド)
主に US でよく利用されているソーチェン。カッター間にタイストラップが2個挟まる。フルスキップ、あるいは単にスキップと呼ばれることもある。
一部の Oregon 製のソーチェンが日本国内でも正規ルートで販売されている
。2025年3月時点では STIHL 製のフルスキップは正規ルートでの日本国内販売はなく平行輸入品のみ。
カッター間のスペースに削り取った切りくずを抱え込めることで抵抗が少なくなるため、特に長いガイドバーとソーチェンを全部木の中に埋めたような状態で使う場合に切削速度が速くなる。細い枝を切るのはちょっと苦手で跳ねる。またバーノーズを当てた時のキックバックも大きくなる。おそらく、窓のこが速く切れる原理と同じ効果があるのだと思う。
US のプロソーショップ
Madsen's のドキュメント
によると、24インチ/60cm まではスタンダードシーケンス(フルコンプ)がお勧め、28-32インチ/72cm-82cm はケースによってスタンダードとフルスキップで、34インチ/76cm 以上はフルスキップがお勧めとのこと。
対象の樹木の太さ、硬さ、使っているチェンソーとの組み合わせなど、状況によって変わってくると思うので一概には言えないと思うが、手元の MS462C-M 16インチ/40cm バーでも試してみたところレギュラーシーケンスより速い。私の場合、16インチ/40cm, 18インチ/45cm, 20インチ/50cm, 25インチ/64cm でも状況に応じてスタンダードとフルスキップを使いわけている。 ガイドバーが全部埋まるような大径木の伐倒や大量の玉切り作業にはフルスキップが適している。
副作用として、レギュラーシーケンスに比べるとカッター数が少なくなるため、目立ては楽になる。STIHL の 20インチ/50cm バーの場合、レギュラーシーケンスでドライブリンク数が 72個、カッターが 1/2 の 36個(左右各 18個)、フルスキップシーケンスの場合、カッター数はドライブリンク数 72 の 1/3 で 26個 (左右各 13個)となり、カッター数はフルスキップが 10個(左右各5個)少なくなる。
カッター数 = ドライブリンク数 * 1/3
STIHL の場合、名称末尾に
F
がつく。Oregon の場合、名称に
J
が含まれる(一部例外がある模様)。Husqvarna の場合、名称の数字2桁の後に
S
が含まれる。
STIHL
33RMF (3/8, .050/1.3mm, セミチゼル, ラウンドグラウンド),
33RSF (3/8, .050/1.3mm, フルチゼル, ラウンドグラウンド),
33RSLF (3/8, .050/1.3mm, フルチゼル, スクエアグラウンド),
36RSLF (3/8, .063/1.6mm, フルチゼル, スクエアグラウンド)
,
46RMF (.404, .063/1.6mm, セミチゼル, ラウンドグラウンド),
46RSLF (.404, .063/1.6mm, フルチゼル, スクエアグラウンド)
Oregon
72APX (3/8, .050/1.3mm, セミチゼル, ラウンドグラウンド),
72JPX (3/8, .050/1.3mm, フルチゼル, ラウンドグラウンド),
72EXJ (3/8, .050/1.3mm, フルチゼル, ラウンドグラウンド),
72CJ (3/8, .050/1.3mm, フルチゼル, スクエアグラウンド)
,
73EXJ (3/8, .058/1.5mm, フルチゼル, ラウンドグラウンド)
,
75EXJ (3/8, .063/1.6mm, フルチゼル, ラウンドグラウンド)
75CJ (3/8, .063/1.6mm, フルチゼル, スクエアグラウンド)
27RA (.404, .063/1.6mm, マイクロチゼル, ラウンドグラウンド),
27AX (.404, .063/1.6mm, マイクロチゼル, ラウンドグラウンド),
59J (.404, .063/1.6mm, フルチゼル, ラウンドグラウンド),
68CJ (.404, .063/1.6mm, フルチゼル, スクエアグラウンド),
68JX (.404, .063/1.6mm, フルチゼル, ラウンドグラウンド),
Husqvarna
C83SK (3/8, .050/1.3mm, フルチゼル, スクエアグラウンド)
Panther
イギリスにある
www.chainsawbars.co.uk
には、
Panther の .325 や 3/8lp のフルスキップソーチェン
も見つけられる。どうも耐久性に難があるような記述が見つけられるが、興味のある方は是非参照されることをお勧めする。
スーパースキップ、ハイパースキップ (写真なし)
カッター間に大量のタイストラップが挟まる、セミスキップのスキップ幅拡大版。主にチェンソーで製材するのに縦挽きする用途で利用されるらしい。
右カッター タイストラップ 左カッター タイストラップ11個 左カッター タイストラップ 右カッター
のような並びになるようです。チェンソーミル(製材用ガイド)などにチェンソーを固定して使用する時専用で、手持ちの状態では使うな (おそらくかなり跳ねるので危険)、ということのようです。
www.chainsawbars.co.uk
による
Oregon 27RX を紹介する YouTube 動画
からのスクリーンショット。下から2本目が 27RX スーパースキップ
Oregon
27RX (.404, .063/1.6mm, マイクロチゼル, ラウンドグラウンド)